書評:パワープレゼンテーション

サブタイトルに書いている通り「説得の技術」です。プレゼンテーションのテクニックはもとより、「聞き手をいかに移動させるか」という内容がとても充実しています。

プレゼンテーションの始まりを「A地点」、最終目的を「B地点」としたとき、聞き手をいかにB地点へと移動させることができるかという目的を押さえておかないと「5つの過ち」のいづれかを犯してしまうことになる。

5つの過ちとは?

1. わかりにくい
2. 聞き手にとってのメリットがない
3. 論理の流れがスムーズではない
4. 詳しすぎる
5. 長すぎる

この5つの過ちを犯さないためにも、まずは「聞き手志向」になることから始まる。

聞き手志向になるには?

聞き手にとって、どう役立つのかを説明する。
WIFFY(What's in it for you ?)を問い続けることが必要。
聞き手のニーズを理解する。

プレゼンテーションテクニック

7つの導入の言葉

プレゼン開始直後に聞き手の気を引くために有効な7つの方法。

1. 質問:聞き手への質問
2. 事実:特筆すべき統計、新事実
3. 過去と未来:過去の話と未来の話
4. エピソード:興味を引くようなちょっとした逸話
5. 引用:信頼のあるひとの推薦の言葉
6. 格言:よく知られた言い伝え
7. たとえ:複雑な話題をわかりやすく説明する表現

スライド
スライドが効果を発揮しない問題点

1. スライドの内容が雑然として、一貫性がない
2. 1枚のスライドに内容を盛り込みすぎる
3. スライドの文字や図が小さくて見にくい
4. 意味のないスライドが多く、情報のゴミだらけ

効果的なスライド

次の原則を意識することで、説得力があり効果的なスライドが作成でき、問題点が減る。
1 主役は発表者(スライドは脇役)
2. Less is MOre(迷ったときは省く)
3. 目の動きは最小限に
4. スライドのタイトルのみを読んで、話の流れがわかる

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