Pythonで簡易CGIサーバーを利用する

Python2.4でのお話。

PythonにはCGIHTTPServerというCGIを動作確認できるクラスがあります。

Python 2.4以上の場合
$ python -m CGIHTTPServer
Python 2.3以前の場合(2.4でも使えます)
import CGIHTTPServer
CGIHTTPServer.test()

CGIHTTPServerを立ち上げるとローカルホストの8000番ポートが開き、CGIが動かせるHTTP Serverが走り、ブラウザで下記のようにURLへアクセスすることでCGIを実行できます。

http://localhost:8000/cgi-bin/hoge.py

hoge.py

スクリプトはこんな感じ。

#!/usr/bin/python
# -*- coding: utf-8 -*-

print "Content-type: text/html"
print
print "<html>"
print "<center>hogehoge</center>"
print "</html>"

また、このCGIHTTPServerですが、通常はPythonコマンドを叩いた際にいたディレクトリがルートディレクトリとなり、起動したルートディレクトリ以下にある'/cgi-bin'、もしくは'/htbin'直下にPythonスクリプトを置くことになります。

例えば
c:/workspace/myPyProject/にいる場合に、ここでCGIHTTPServerを立ち上げます。

c:/workspace/myPyProject/cgi-bin/hoge.pyに置いているスクリプトは、
http://localhost:8000/cgi-bin/hoge.py
のURLで動かせます。


c:/workspace/myPyProject/htbin/hoge.pyに置いているスクリプトは、
http://localhost:8000/htbin/hoge.py
のURLで動かせます。

しかし、
c:/workspace/myPyProject/cgi-bin/dir1/hoge.py
のようにひとつ階層が深くなると403のパーミッションエラーで、

Message: CGI script is not a plain file ('/cgi-bin/dir1').

てな感じで怒られちゃいます。

まぁ、ここで諦めてApacheで動かせばいいんですが、どうしてもCGIHTTPServerで動かしたい場合はサーバー起動時のスクリプトを以下のように変更します。

import CGIHTTPServer

CGIHTTPServer.CGIHTTPRequestHandler.cgi_directories = ['/htbin', '/cgi-bin/dir1']
CGIHTTPServer.test()

ってな感じにしちゃえばOKです。

ここで注意することがひとつあって、タプルの内容を

 ['/cgi-bin', '/htbin', '/cgi-bin/dir1']

のように元の'/cgi-bin'設定が有効になっていると、子階層を指定している'/cgi-bin/dir1'が有効にならなくて、CGIが動いてくれないようです。

参考書籍

みんなのPython Webアプリ編 [みんなのシリーズ]
柴田 淳
ソフトバンククリエイティブ
売り上げランキング: 52952
おすすめ度の平均: 3.5
5 しなやかに学べるWeb開発のABC
2 数少ないPython図書の1つ
3 内容は入門〜入門まで。