目先の利益より継続するための選択をする
二宮尊徳の次のような言葉があります。
遠くをはかる者は富み
近くをはかる者は貧す
それ遠きをはかる者は百年のために杉苗を植う。
まして春まきて秋実る物においてや
故に富有り。
近くをはかる者は
春植えて秋実る物をも尚遠しとして植えず
唯眼前の利に迷うてまかずして取り
植えずして刈り取る事のみ眼につく。
故に貧窮す。
二宮尊徳の時代から200年と移り変わり、文化、技術が飛躍的に発展した現代でも、しっかりと通じる理念を持っていることがうかがえます。
倒産する多くの会社は、景気を追い好況時に設備投資に走り、不況時にはそれが過剰投資となり、商品の値下げ、賃金カットにリストラ、景気に踊らされた一瞬の打ち上げ花火となる。
社是や経営理念も形だけ、情熱のない理念の上では社員はその通りには動かないものだ。社員は家族、社員育成などと言ってても、普通の多くの会社はいざ有事にはスパッとリストラだ。参謀もブレーンも中堅社員も育たないし、気に入らなければ切っていくだけ。
利益は確かに大切だ。しかし目先の利益を追うより継続するための利益を得ることの活動が必要ではないかと思う。